飲食店の売上アップにつながるアイデア15選!
公開日:2023.09.22
更新日:2025.09.25

飲食店の売上は、“ちょっとした工夫”で大きく変わります。SNSや地図アプリの情報発信から、メニュー開発、接客やイベントまで、取り組める施策は数多くあります。実際に多くの飲食店で、こうした工夫が新規顧客の獲得や客単価の向上につながっています。
本記事では、2025年の最新トレンドをふまえ、今すぐ実践できる売上アップのアイデア15選をご紹介します。
飲食店の売上アップの基本的な考え方
飲食店 売上の公式「売上=客数×客単価×来店頻度」
飲食店の売上は「客数×客単価×来店頻度」で決まります。売上を伸ばすには、この3つの要素のうち、いずれか一つでも改善することが重要です。
- 客数を増やす:新規客の獲得、認知度向上
- 客単価を上げる:メニュー単価アップ、追加注文促進
- 来店頻度を増やす:リピーター育成、常連客化
最も効果的なのは、これら3つの要素を同時に改善することです。
新規顧客を増やすアイデア
新規のお客さまを増やすには、店舗の認知度を高めるとともに、「一度行ってみたい」と思ってもらえる仕組みづくりが不可欠です。
ここでは、特に新規顧客の獲得に有効な施策をご紹介します。

1.SNSを活用した集客施策
近年、SNSを活用した集客は、低コストで広範囲に情報を届けられるため、飲食店経営において欠かせない施策となっています。
特に、ショート動画などとも呼ばれる短尺動画は、高い拡散力が特徴です。15秒程度の調理風景や盛り付けの様子を魅力的に伝える動画は「バズる」ことで爆発的に情報が広がる可能性があり、実際に新規顧客の獲得に直結したという事例も報告されています。
また、写真・動画共有SNSではストーリー機能やショート動画を使ったリアルタイムな情報発信が重要です。近年は、従来のハッシュタグ検索だけでなく「おすすめコンテンツ表示エリア」からの流入が重要視されており、ユーザーが保存したくなるような魅力的なショート動画の投稿が、より多くの潜在顧客へのアプローチにつながります。
その上で、「#最新グルメ」のようなトレンドのハッシュタグに加え、「#渋谷カフェ」のように【地域名+業態】を組み合わせたハッシュタグを活用することで、来店可能性の高い地域のユーザーに効率的に情報を届けることができます。
2.地図アプリを活用する集客方法
近年、ウェブ検索のほか地図アプリを通じてお店を知る人が増えています。そのため、地図アプリのビジネスプロフィールの情報を正確かつ魅力的に整備することが集客力の強化につながります。店舗写真の定期的な更新や、営業時間・メニュー情報のこまめなメンテナンスはもちろん、口コミへの丁寧な返信も重要なポイントです。
常に最新の店舗情報を発信し続けることで、来店につながる機会を大きく広げることができます。
3.インバウンド需要への対応
現在、インバウンド需要が過去最高水準に達しており、外国人観光客への対応は欠かせません。
二次元バーコードを活用した多言語メニュー(英語・中国語・韓国語など)の導入や、海外で普及している電子決済サービスなど多様な決済手段の提供も効果的です。
さらに、地図アプリ上のプロフィールやSNS上でも多言語で情報を発信し、海外からのお客さまにも安心してご来店いただける環境を整えることが重要です。
4.季節やトレンドに合わせたメニューの提供
新しいお客さまに興味を持ってもらうためには、季節限定メニューや話題性のある商品を積極的に取り入れることが効果的です。
「このお店のこのメニューが食べたい」と思っていただけるような定番メニューの磨きこみとともに、季節の素材を活かした期間限定メニューやSNSで話題になる新商品など、新鮮な驚きを与える工夫も取り入れましょう。
手間や時間をかけすぎずに、トレンド感のある味を手軽に出す工夫については、以下の記事で紹介しています。
「ちょい足しでバリエーション豊富なメニュー作り!既存商品に新たな発見を」
5.オンライン予約システム・多彩な会計方法の導入
オンライン予約システムを導入することで、お客さまは空席確認をしながら気軽に予約ができるようになります。また電子マネーやアプリでの決済など、さまざまな方法で会計ができるようにすると、より便利に利用してもらえます。お客さまの利便性を追求することで、使いやすい店であることをアピールでき、集客につながります。
6.デリバリーサービス・テイクアウトの提供
デリバリーやテイクアウトサービスの導入は、店内の座席数や立地にとらわれず、売上を伸ばす有効な方法です。
近年では、フードデリバリーアプリを活用した自宅や職場への配達需要が高まっているほか、気軽に持ち帰りできるテイクアウトメニューへのニーズも根強くあります。
特にテイクアウトは、ランチタイムのオフィスワーカーや時間がない方にとって便利な選択肢となっています。店内飲食だけではアプローチできなかった層への認知拡大も期待でき、実際にテイクアウトやデリバリーをきっかけに来店につながるケースも多くあります。
両サービスを提供する際には、おいしさや見た目を保つ工夫やパッケージの工夫、ネット注文の導入など、お客さまの満足度を高めることがポイントです。
テイクアウトでもおいしさや見た目を保つ工夫については、以下の記事で紹介しています。
「テイクアウトメニューの課題―おいしさを保つためのポイントとは?」
客単価アップのアイデア
客単価アップを目指す場合の考え方としては、商品(メニューや食材)を変える、セット販売を行う、付加価値を与えるといった方向性が挙げられます。「追加で一品」「ワンランク上」のオーダーを多くのお客さまから得られれば、全体的に客単価が向上します。

7.プチ贅沢・アップグレードオプションの提案
メニューにアップグレードオプションや追加トッピング、サイズアップなどの選択肢を追加すると、単価アップの効果が期待できます。ポイントとしては、お客さまにとってわずかな追加料金で豪華なバージョンや特別なアレンジができるという、お得感やごほうび感があることです。
8.セットメニュー・コース料理の提供
セットメニューやコース料理で満足度を上げながら、客単価アップを狙う方法もあります。複数の料理やドリンクがセットになったメニューは、見た目も華やぎ、アピールしやすいというメリットがあります。セットメニューやコース料理によって客単価を向上できる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- お得感を演出する:セットメニューは個別に注文する場合よりも多くの料理やサービスを含んでいるため、単品メニューよりも価格がお得に見えることが多く、自然と注文しやすくなります。なお、メニューに「おすすめ」と記載し強調することで、より注目が集まりやすく、オーダーを増やせる効果が見込めます。
- 高級感や特別感を演出する:複数の料理が順序立てて提供されるコース料理は、高級感や特別感を演出できます。記念日のお祝いなど特別な日のディナーに利用されることが期待できます。会員登録などでお客さまの情報を入手し、誕生日や結婚記念日などが近づくタイミングで、特別コース料理のご案内をするのもおすすめです。
9.ドリンクメニューの拡充
ワンランク高いワインやオリジナルカクテル、スペシャルティコーヒーなどのプレミアムな選択肢を提供することで、料理に追加して注文を取りやすくなります。ノンアルコールドリンクやノンカフェインなどのオプションがあれば、より幅広いお客さまのニーズに応えることができます。
10.デザートやスイーツメニューの充実
デザートやスイーツなどのメニューを充実させると、食後にもう一品追加をおすすめしやすくなります。また季節の行事に合わせ、クリスマスプレート、バレンタインプレートなど特別なデザートプレートを開発する、シェア用のビッグサイズデザートなどを提供するなどの工夫で、さらに客単価を上げる効果が期待できます。
11.特別なイベントやフェアの開催
前述したように、外食によって特別感を体感したいというニーズも多く聞かれます。店独自のイベント、季節のフェア(果物フェア、海のフェア、山のフェアなど)を通じて、限定メニューや特別コースを提供することで自然な客単価アップが可能となります。
12.コミュニケーションへの意識
セットメニューや季節の特別メニューなど、「おすすめ」をひと声かけることで客単価アップのチャンスが大きく広がります。押し付けがましくならない程度にコミュニケーションを取ることも必要です。ドリンクとのマリアージュ、シーズン限定の一品など、おすすめ手法を研究しながら単価アップを目指しましょう。
13.店舗外での物販・EC展開
店内での販売だけでなく、テイクアウト商品やオリジナル調味料、冷凍・冷蔵惣菜などをオンラインで販売することで、新たな収益源を生み出すことができます。
また、ECサイトやSNSと連動したキャンペーンを実施することで、遠方のお客さまとの新たな接点も生まれます。
リピーターを増やすためのアイデア
リピーターを増やすことは、安定した売上につなげるうえで欠かせません。
ここでは、お客さまとの関係性を深め、常連化やファン化を促進するための方法をご紹介します。

14.メッセージングアプリを用いたコミュニケーションや簡易アプリの活用
メッセージングアプリで利用できる簡易アプリを使ったポイント管理や、お店の公式アカウントからの季節メニューやキャンペーンのお知らせ送付など、デジタルツールを活用して顧客との接点を増やしましょう。
会員特典を用意するなど、アカウント登録したくなる工夫を行うとさらに効果的です。
15.VIP待遇やサブスクリプション型サービス
リピートしてくれる常連のお客さまを増やすには、「特別感」を演出するサービスや、サブスクリプション型のプラン導入が効果的です。
例えば、来店頻度が高い方に向けて限定メニューや裏サービスを案内したり、誕生日特典を用意することで、顧客満足度やロイヤルティを高めることができます。
近年は、月額制ドリンク飲み放題や、会員制のVIPサービス、定期的に特典が受けられるサブスク型プランを導入する飲食店も増えています。
サブスクは「特別な体験」「お得感」を両立しやすく、売上の安定化にもつながります。
こうした仕組みは、「自分だけのサービスがある」「このお店に通い続けたい」と感じてもらうきっかけになり、結果としてリピート率アップ・ファン化に貢献します。
手を尽くして売上アップを実現しよう
お店の雰囲気やお客さまの層の違いで、同じことをしても効果が異なることもあります。大切なのは、自店舗をよく知り、お客さまの層を研究することです。何をすればお客さまが足を運んでくれるのか、どうすれば満足してもらいながら客単価をあげられるのかを追究することで、売上アップの実現につながります。無理なく可能な方法を探して実行に移して、売上向上に努めたいものです。
なお、回転率を上げることでも、売上アップにつながります。回転率向上の方法については、以下の記事をご覧ください。
「飲食店の回転率向上で売上アップ!改善のノウハウや具体例を紹介」
「レストランの厨房レイアウトで作業効率アップ!スムーズな動線のポイントを解説」
「調理効率化のポイントは?お客様満足度と回転率の向上を図るために考えるべきこと」
調理効率化も回転率向上のための有効な施策のひとつですが、そのために食材や工程を見直してみることもおすすめです。例えば、「日清麺がほぐれやすいオイル」を利用することで、パスタやうどんなどの麺類のほぐれやツヤ、コシを保つことができるため、まとめてゆでておいて提供時間を短縮することも可能です。「日清炊飯油お店のごはん用」を利用すれば、盛り付けの時間を短縮できるほか、テイクアウトでもご飯のおいしさを長持ちさせることができます。
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