飲食店の売上アップにつながるアイデア15選!
2023.09.22
飲食店を開業したものの、売上がなかなか伸びずに悩んでいるという店も少なくありません。厳しい生存競争のなか、経営を継続していくためには、売上をコンスタントに伸ばしていくことが不可欠です。
飲食店の売上アップには、来店者数を増やすか、客単価を上げるか、あるいはその両方が必要となります。
今回は来店者数を増加させる、客単価を上げるというそれぞれの方針に関して、売上アップ実現のヒントとなるアイデアを紹介します。
目次
来店者数増加のためのアイデア
来店者数増加のためには、新規のお客さまの獲得とリピーターの育成が必要です。特にリピーターが増えると、口コミ効果、紹介の効果によって新規のお客さまの増加も期待できます。定期的に通ってくれる常連のお客さまが増えれば、経営安定と売上アップにつながります。
これを踏まえながら、来店者数を増加させるためのアイデアを紹介します。
オンラインの情報強化
現代社会においては、お客さまはウェブサイトやSNSで事前に情報収集することも多いです。レストラン予約サイトや地図アプリ上の情報を常に最新に更新しておくことや、SNSから定期的な情報発信を行うことで、お客さまの目に留まりやすくすることができます。
SNSではタグを上手に使い、ターゲットとなるお客さまが新しい店を探す際の検索キーワードにかかるように工夫をする必要があります。せっかく来店したのに閉まっているようなことがないよう、特に営業時間や休業予定は最新情報を掲載しておきましょう。
メニューや特典、イベント情報なども積極的に発信し、新規・既存のお客さま双方に期待感を与えることも効果的です。
季節やトレンドに合わせたメニューの提供
「このお店のこれがおいしい」と思ってもらえるような定番メニューの確立も重要ですが、一方で目新しさを提供できる工夫も求められます。
季節限定のメニューやトレンド感のあるメニューを提供することで、新規のお客さまを呼び込み、リピーターにも新鮮さをもたらします。
手間や時間をかけすぎずに、トレンド感のある味を手軽に出す工夫については、以下の記事で紹介しています。
「「ちょい足し」でバリエーション豊富なメニュー作り!既存商品に新たな発見を」
特別感の演出
外食に対しては、「特別」で「魅力的」なイベント要素も集客に有効です。
テーマに沿ったイベントやディナーを定期的に提供することで、来店への期待感が高まります。例えばワインペアリングディナー、地域や企業とのコラボレーションイベントなど、独自性のあるユニークな顧客体験を提供することで集客の効果が期待できるでしょう。
地域のコミュニティとの協力
地域の町内会主催のイベントや慈善活動への積極的な参加により、地域の人々に認知が拡大します。ターゲット層以外にもつながりができることで、新たなお客さま獲得のチャンスが広がります。
再来店に対する特典
スタンプカードや会員カードを利用してリピーターへの特典や割引を提供することで、常連である意識を与えられます。会員ランクにより割引額を変える、特別メニューやドリンクをプレゼントするなどのお楽しみを提供しながら、優良顧客に育てていく気持ちが大切です。
VIP待遇を演出する
特にリピートが多いお客さまに対しては、限定サービスの提供、裏メニューの案内など、さらなる特別感を演出します。親しみと感謝を込めた姿勢を示すことで、顧客ロイヤルティを高め、店への愛着を強化できます。
オンライン予約システム・多彩な会計方法の導入
オンライン予約システムを導入することで、お客さまは空席確認をしながら気軽に予約ができるようになります。また電子マネーやアプリでの決済など、さまざまな方法で会計ができるようにすると、より便利に利用してもらえます。お客さまの利便性を追求することで、使いやすい店であることをアピールでき、集客につながります。
デリバリーサービスの提供
デリバリーサービスにより、自店の味を自宅やオフィスに届けられるようになります。フードデリバリープラットフォームを利用する場合は、プラットフォームを通じて、新たな顧客層にアプローチするチャンスが広がるメリットもあります。デリバリーサービスで味を知ってもらうことで、来店につながるきっかけにもなり得ます。
テイクアウトの提供
コロナ禍による行動制限がなくなっても、テイクアウトは手軽に楽しめる食の選択肢として一定の需要が定着しています。店内飲食だけでは客席数に限りがありますが、テイクアウトを提供することで、客席を増やさずに客数を増やすことができるため、小規模な店舗には特に効果的です。
お店で食べる時間のないオフィスの昼食需要や、家庭での食事などにも利用してもらうことができます。またデリバリーのように配達料がかからないため、幅広い層の取り込みが期待できます。テイクアウトをきっかけとして、来店につなげられる可能性もあります。
客単価アップのアイデア
客単価アップを目指す場合の考え方としては、商品(メニューや食材)を変える、セット販売を行う、付加価値を与えるといった方向性が挙げられます。「追加で一品」「ワンランク上」のオーダーを多くのお客さまから得られれば、全体的に客単価が向上します。
実現させるためのアイデアを紹介します。
プチ贅沢の提供
メニューにアップグレードオプションや追加トッピング、サイズアップなどの選択肢を追加すると、単価アップの効果が期待できます。ポイントとしては、お客さまにとってわずかな追加料金で豪華なバージョンや特別なアレンジができるという、お得感やごほうび感があることです。
セットメニュー・コース料理の提供
セットメニューやコース料理で満足度を上げながら、客単価アップを狙う方法もあります。複数の料理やドリンクがセットになったメニューは、見た目も華やぎ、アピールしやすいというメリットがあります。セットメニューやコース料理によって客単価を向上できる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
お得感を演出する:セットメニューは個別に注文する場合よりも多くの料理やサービスを含んでいるため、単品メニューよりも価格がお得に見えることが多く、自然と注文しやすくなります。なお、メニューに「おすすめ」と記載し強調することで、より注目が集まりやすく、オーダーを増やせる効果が見込めます。
高級感や特別感を演出する:複数の料理が順序立てて提供されるコース料理は、高級感や特別感を演出できます。記念日のお祝いなど特別な日のディナーに利用されることが期待できます。会員登録などでお客さまの情報を入手し、誕生日や結婚記念日などが近づくタイミングで、特別コース料理のご案内をするのもおすすめです。
ドリンクメニューの拡充
ワンランク高いワインやカクテル、スペシャルティコーヒーなどのプレミアムな選択肢を提供することで、料理に追加して注文を取りやすくなります。ノンアルコールドリンクやノンカフェインなどのオプションがあれば、より幅広いお客さまのニーズに応えることができます。
デザートやスイーツメニューの充実
デザートやスイーツなどのメニューを充実させると、食後にもう一品追加をおすすめしやすくなります。また季節の行事に合わせ、クリスマスプレート、バレンタインプレートなど特別なデザートプレートを開発する、シェア用のビッグサイズデザートなどを提供するなどの工夫で、さらに客単価を上げる効果が期待できます。
特別なイベントやフェアの開催
前述したように、外食によって特別感を体感したいというニーズも多く聞かれます。店独自のイベント、季節のフェア(果物フェア、海のフェア、山のフェアなど)を通じて、限定メニューや特別コースを提供することで自然な客単価アップが可能となります。
コミュニケーションへの意識
セットメニューや季節の特別メニューなど、「おすすめ」をひと声かけることで客単価アップのチャンスが大きく広がります。押し付けがましくならない程度にコミュニケーションを取ることも必要です。ドリンクとのマリアージュ、シーズン限定の一品など、おすすめ手法を研究しながら単価アップを目指しましょう。
手を尽くして売上アップを実現しよう
お店の雰囲気やお客さまの層の違いで、同じことをしても効果が異なることもあります。大切なのは、自店舗をよく知り、お客さまの層を研究することです。何をすればお客さまが足を運んでくれるのか、どうすれば満足してもらいながら客単価をあげられるのかを追究することで、売上アップの実現につながります。無理なく可能な方法を探して実行に移して、売上向上に努めたいものです。
なお、回転率を上げることでも、売上アップにつながります。回転率向上の方法については、以下の記事をご覧ください。
「飲食店の回転率向上で売上アップ!改善のノウハウや具体例を紹介」
「レストランの厨房レイアウトで作業効率アップ!スムーズな動線のポイントを解説」
「調理効率化のポイントは?お客様満足度と回転率の向上を図るために考えるべきこと」
調理効率化も回転率向上のための有効な施策のひとつですが、そのために食材や工程を見直してみることもおすすめです。例えば、「麺さばき油」を利用することで、パスタやうどんなどの麺類のほぐれやツヤ、コシを保つことができるため、まとめてゆでておいて提供時間を短縮することも可能です。「炊飯油」を利用すれば、盛り付けの時間を短縮できるほか、テイクアウトでもご飯のおいしさを長持ちさせることができます。
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