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【Z世代に学ぶ!食のスタイル】話題の「キャンセル界隈」。食事よりも○○を優先するSNS世代

【Z世代に学ぶ!食のスタイル】話題の「キャンセル界隈」。食事よりも○○を優先するSNS世代

【Z世代に学ぶ!食のスタイル】は、次世代の消費者であるZ世代(16〜30歳)の食に対する価値観やトレンドから新しい視点を学び、皆さまのビジネスに役立つヒントをお届けします。

今回のテーマは、食事に積極的になれないZ世代を中心に広がる「ごはんキャンセル界隈」についてご紹介します。2024年「風呂キャンセル界隈」というキーワードが突如トレンド入りし、その後も流行語として注目され続けている「◯◯キャンセル界隈」。

ごはんをキャンセルするなんてどういうこと? と感じるかもしれませんが、そこにはZ世代ならではの様々な価値観があるようです。

そもそもZ世代とは?

Z世代は、1990年代中盤~2010年代前半に生まれた世代 (2025年時点で16~30歳) で、物心ついた頃にはデジタルツールが当たり前に存在するものとして育った初めての世代であり、とくにSNSの浸透と親和性が高いことから「ソーシャルネイティブ世代」とも言われています。

各世代の具体的な区切りには諸説がありますが、下の早見表を見ながらぜひ一度確認してみてください。

<各世代の区分> (カッコ内は2025年時点の年齢)
・X世代     :1965年〜1979年生まれ (46~60歳)
・ミレニアル世代 :1980年〜1994年生まれ (31~45歳)
Z世代     :1995年〜2009年生まれ (16~30歳)
・α世代      :2010年以降生まれ (~15歳)

食事回数が少ないZ世代

1日3食未満が58%

若年層の価値観やインサイト研究を推進するNEW STANDARD社のシンクタンクがZ世代を対象に2024年に行なった意識調査によると、食事を「1日に2食の時もあれば3食の時もある」と回答した人を含め、1日3食未満のZ世代は58%と半数以上を数えました。

ミレニアル世代(31〜45歳)と呼ばれる上の世代の48%と比較すると、10ポイントも多いことが分かります。

これには「食べようと思えばいつでも食べられる」という現代の食環境や、高騰を続ける食費に対してのZ世代らしい節約という見方もできるかもしれません。

食事よりも優先するものは

「睡眠、仕事・勉強、趣味・娯楽」

さらに同調査によれば、「Z世代が食事より優先した経験があるもの」というアンケートに対し、1位が睡眠で33%、2位が仕事や学校の勉強で24%、3位が趣味・娯楽で17%という結果になりました。

「ごはんを食べる時間があるなら寝ていたい」という10-20代の気持ちは理解できつつ、仕事や学業による時間の逼迫、さらには趣味や娯楽を優先して夢中になっていたら食事を忘れていた、といった傾向が見受けられます。

《N1インタビュー》会社員/22歳・男性Bさん

「食事より音楽、ゲーム、オタ活が人生。無理して食べるのは資源の無駄」

Q.普段の食事内容について教えてください。

朝昼は食べず、夜だけです。夕飯は母が作ってくれた家庭料理を食べています。用意された食事がない時は食べません。基本的に空腹感があまりなく、2日くらい食事を摂らないこともありよっぽどお腹が空いたらカップラーメンを食べます。でも、少食ではないんです。ご飯屋さんや家で出されたものは食べきりますし、食べ残しが許せない感覚はやや潔癖症なのかもしれません。

Q.食事でなくスナックを食べているのでしょうか?

スイーツはよく食べます。空腹を満たすというより、仕事や作業に区切りをつけるためです。たばこを吸う感覚と似ているかもしれません。甘いものばかりで周りから「痩せているのに糖尿病になるよ」と言われるので、バランスを取るつもりで箱買いした野菜ジュースを飲むこともあります。野菜を絞っただけのジュースやヴィーガン料理を選んだり、塩分も控えめにするなど、味の好みだけは健康的かもしれません(笑)

もともと家庭ではしっかり食べるように育てられ、中学・高校では運動をしていたのでお昼はボリュームのあるお弁当を食べていました。大学の学食で昼食をいつの間にか食べなくなり、今に至ります。好きじゃない・食べたくないのに食べるのは、資源を無駄にしている感覚があるんです。食事として動物の命をいただいて無駄にすべきではない、と考えてしまうところがあるのかもしれません。

Q.食事よりも趣味や娯楽を優先している?

音楽、ゲーム、オタ活は、趣味・娯楽というより人生に欠かせない要素です。これがなければメンタルが崩れてしまうと思うので、食事よりも大事なんです。自立したばかりで自分の時間を使えるようになった反動かもしれないません。僕にとって食事とは、人間が課される枷(かせ)。生きるために食べることは必要だけど、食べ過ぎるのはどうなの?と感じます。食事は最低限でいいんじゃないかと思います。

まとめ:Z世代の食に対する価値観

いかがでしたでしょうか。「ごはんキャンセル界隈」と言っても、ただ “食べない” のではなく、そこにはZ世代ならではの優先事項や判断基準があるようです。ぜひ参考にしてみてください。

【Z世代に学ぶ!食のスタイル】

💡 義務としての食事より”自分の時間”を優先

💡 健康や環境を意識した選択

💡 食事は必要最小限の志向

Z世代の価値観を知ることで、彼らのニーズに応えるビジネスチャンスを見つけることができます。インターネット調査やデプスインタビューを通じて得られた情報をもとに、Z世代リサーチャーと一緒に外食、中食での新たなヒントとアイデアを探りました。

⭐️外食・中食のビジネスヒント

外食

🍔 タイパ最強バーガー

通常のハンバーガーよりも、さらにひと回りコンパクトな「最速で食べられる&栄養バランス◎」な片手で食べられるハンバーガー。タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する傾向があるZ世代向けの食べやすくてスマートなメニュー。

💻 仕事&勉強ブース付きレストラン

「食べるだけの時間はもったいない」と考えるZ世代のために、ファミレスとも異なる「半個室ワーキングブース(時間限定など)」を提供。「ながら食べ」を前提にしたメニューの提供。

中食(惣菜デリカテッセン)

🎮 ながら栄養食になるチルドスイーツのヴィーガンボウル

ゲームや推しの配信に集中しながらも、1食で1日分の栄養が摂れるスイーツボウル。冷蔵ケースで好きな時に購入して食べることができ、健康的なヴィーガン豆乳ヨーグルトや野菜フルーツパウダー、オーツ麦などで構成。

😘 推し弁当

「推し」がファンのためにおかずのラインアップを選んだ「スペシャルな推し弁当」で、自宅での食事時間を充実。購入者限定で参加できる、同じメニューを一緒に食べるライブ配信や、食べると推しの限定動画がプレゼントされるなどの特典つき。

いかがでしたでしょうか?
Z世代の価値観を知ることで、これからのビジネスのヒントが見えてくるはずです。
次回もどうぞご期待ください。

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