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植物油ができるまで

植物油ができるまで

植物油は原料の精選から搾油、精製、そしてパッケージングまで、様々な段階を経て製品が完成します。安全で品質の安定した植物油が出来るまでには、各工程で厳格な管理が行われています。ここでは、菜種油、大豆油を例とした植物油の製造工程を詳しく紹介します。

植物油(菜種油、大豆油)の製造工程

原料の精選

原料(菜種や大豆など)から金属やクキ・サヤなどを取り除きます。

搾油工程

A.圧搾:圧搾機で、圧力をかけて油分を圧搾した後、抽出機に送ります。

B.抽出:圧搾された粕(かす)から抽出し、油(原油)と脱脂粕に分けます。

(大豆は油分が少ない為、圧搾工程を経ず、熱を加え潰した後に抽出されます。)

精製工程

原油に含まれる不純物(ガム質、遊離脂肪酸、色素、有臭成分)を順番に取り除きます。

・脱ガム・脱酸:遠心分離機でガム質、遊離脂肪酸などを取り除きます。

・脱色:活性白土を使い脱色工程で色素を取り除きます。

・脱ロウ:冷えた時に固まりやすいロウ分などが多いものは冷却し取り除きます。

・脱臭:高温・高真空下で水蒸気を加え、油に含まれる臭い成分を完全に取り除きます。

精製工程を経た精製油は品質検査後に容器に充填されます。

連産品と副産物の有効活用

原料に含まれるの油分は菜種では38-45%、大豆では16-22%程度で、搾油後には搾油量よりも多い脱脂粕(ミール)が連産品としてできます。脱脂粕はたんぱく質などの多くの栄養素を含み、飼料や肥料のほか食品工業でも利用されます。

また、製造工程で得られた様々な副産物も、有効活用されています。

副産物

・レシチン:チョコレートやファットスプレッドなどに乳化剤として利用されます。

・トコフェロール(ビタミンE):酸化防止剤やサプリメントなどに利用されます。

・アルカリ油滓:燃料や塗料、石鹸、飼料などに利用されます。

・廃白土:有機肥料の発酵促進剤や粘土の代替品などに利用されます

「日清オイリオグループ企業情報サイト 食用油ができるまで」

 https://www.nisshin-oillio.com/company/factory/pages/making

容器について

斗缶製品のほかにも業務用商品の一部には作業改善、環境改善に対応した商品として、ピロー容器、バックインボックス容器があります。
  <特長>
   ・重労働の軽減につながります
   ・ケガのリスクが軽減します
   ・ゴミの減量・減容につながります
   ・差し油管理がしやすくなります
   ・廃缶の発生が無くなります

ピローオイルシリーズ 内容量:4kg×3袋

バックインボックスシリーズ 内容量:8kg/15kg

●シリコーン入り製品とは
業務用のフライ用途では、消泡効果のあるシリコーン(食品添加物)が含まれている商品もあります。フライ時に発生する泡を抑えることで、ふきこぼれなどの事故を防止するためです。

植物油を取り巻く環境

植物油の価格は、輸入原料の価格、為替の他、連産品の需要など様々な情勢が影響します。

さらに近年では以下のような多岐にわたる影響を受け、価格は上昇傾向にあります。

・世界人口の増加及び新興国の経済成長に伴う食用油需要の増加

・同じ植物を原料とするバイオ燃料増産による原料争奪激化

・干ばつなどの世界的な気候変動に伴う収穫量低下または不安定化

・原産国の自国優先政策による輸出制限

価格変動の観点からも、使用目的に合わせた適切な油の選択や効率的なオペレーションによるコスト削減、油脂の健康機能訴求による商品の高付加価値化など、適切な植物油の選択が有効です。

植物油を選ぶ際には、安全でおいしいことはもちろんですが、厨房での作業改善、環境改善などの視点を加えてみてはいかがでしょうか。

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