惣菜バックヤードの生産性向上!炊飯油でご飯の盛り付け作業を効率化
2023.12.28
ライフスタイルの多様化によって惣菜のニーズがますます高まる一方で、バックヤードでは人手不足が続き、十分な労働力の確保が難しい状況になっています。こうした状況下で生産性を高めて売り上げを最大化させるために、作業の効率化は必ず実施したい取り組みと言えるでしょう。
限られた人員で改善を実施していくために、惣菜バックヤードの生産性向上を考えるヒントと具体的な方法をあわせてご紹介します。
目次
中食業界の現状
変化するライフスタイルの影響を受けて市場は拡大し続けている
一般社団法人日本惣菜協会が公表した2023年版惣菜白書によると、2022年の惣菜市場は対前年比3.5%増の10兆4,652億円で、コロナ禍前の水準にまで回復しています。
<出典>日本惣菜協会「2023年版 惣菜白書」
特に、近年は高齢者や単身世帯、共働き世帯が増えている影響を受けて、調理の手間が省けるうえに食材廃棄を避けやすい中食のニーズがますます高まっています。
人手不足が続く状況で生産性を高めるために、作業効率化が必要
市場が拡大している一方で、中食業界では業態問わず人手不足が続いているため、十分な労働力の確保が難しくなっています。さらに、日本ではこの先少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少しています。そのため、マンパワーを増やす方向で生産性を高めようと考えるのはあまり現実的ではありません。
そこで考えるべきことは、惣菜バックヤードの作業効率化です。今いる人員で生産性をさらに高めるためには、現場の実態を徹底的に分析して作業上のムリ・ムダ・ムラを見つけ、それらの改善を実行し続けることが必要です。
作業効率化におけるポイント
惣菜バックヤードの生産性を向上させるにあたり、意識したいのは以下の2点です。
人時生産性を高める
今いる人数で同じ時間内により多くの惣菜を製造できるようにするためには、従業員1人1時間当たりの生産性を高めることが必要です。生産性を高めようとするあまり従業員に過剰な負荷を強いる施策ではなく、従業員の作業負荷軽減と作業効率の向上を両立できる施策を検討することが望ましいです。
売れる時間帯に対応した売り場にする
売り上げを最大化するために来店者数のピーク時間帯に合わせて商品を並べることが極めて重要です。
一般的に、惣菜が売れやすい時間帯は「お昼」と「夕方・帰宅時間帯」と言われています。これらの時間帯までに必要な商品を無理なく確実に並べ切るために、何をどのように改善するのかを検討するとよいでしょう。
弁当の作業効率化から始めるべき理由
惣菜バックヤードのさまざまな作業のなかでも、弁当の作業ボリュームは大きく、取り組みの効果が出やすいと言えます。弁当の作業効率化から始めるべき理由について詳しく見てみましょう。
惣菜市場で最も売れ筋の商品である
2023年度惣菜白書によると、2022年の惣菜市場で最も大きなシェアを持つカテゴリーは米飯類(弁当・おにぎり・寿司等)で、その構成比は45.6%となっています。店舗にとって主力商品であり、作業ボリュームのある米飯類から効率化に取り組めば、効果を実感しやすくなると期待できます。
共通する作業がある
米飯類の中で消費者の購入頻度が最も高い弁当には、ご飯の盛り付けという共通作業があります。弁当で必ず発生する共通作業の手間を減らすことができれば、複数の商品をまたいで効果を得ることができます。効率化の方法も共通化できるため、取り組みやすいと言えます。
ご飯の盛り付け作業を効率化するには
炊飯釜のご飯はほぐれにくく、しゃもじや手袋にくっつきやすいため、ご飯の盛り付けは手間のかかる作業です。では、どのように作業効率化すればよいのでしょうか。バックヤードの炊飯時に実施できる取り組みをご紹介します。
炊飯油の活用
ごはんのほぐれを良くし作業を効率化するためにおすすめしたいのが、炊飯油(炊飯専用の食用油)の活用です。
炊飯油とは、炊飯前に炊飯釜の中に添加して炊飯することで、ご飯をコーティングし効果を発揮する食用油です。炊飯油を添加して炊いたご飯は、ほぐれやすくなり、しゃもじにもくっつきにくくなるため盛り付けの作業効率がアップします。また、乾燥抑制の効果もあるため長時間保温しても水分が減少しにくいので、炊きたてのふっくらとした状態が持続します。炊飯油は一般的な油に比べ、水に添加した時の分散性に優れているため、炊いたご飯全体に効果が行き渡ります。
<機能イメージ>
作業効率の違い
日清オイリオは、日清炊飯油CHを添加して炊いたご飯と、何も添加せずに炊いたご飯をそれぞれ10食分ずつ茶碗に盛り付けるのにかかった時間を計測しました。何も添加せずに炊いたご飯では2分1秒かかったのに対し、日清炊飯油CHを添加して炊いたご飯では1分27秒で盛り付け完了し、34秒早く盛り付けられるという結果が出ました。
比較検証の結果は、こちらの動画で詳しく見ることができます。
【炊飯油CH】ご飯盛り付け対決|日清オイリオ公式チャンネル (Nisshin OilliO)
まとめ:炊飯油を活用して作業効率を高めよう
中食業界にとって、生産性向上は永遠の課題と言えます。生産性向上に向けた作業の効率化は、効果の範囲が広く、バックヤードにとって取り組みやすい内容から始めることが重要です。今回ご紹介した、ご飯の盛り付け作業の効率化は、弁当商品全体に効果を発揮し、やり方は炊飯時に炊飯油を添加するだけで簡単です。
日清オイリオの「日清炊飯油CH」には、ほぐれやすい作業性に加え、冷蔵耐性や乾燥抑制といった機能があります。お米1升(約1.5kg)に対して2プッシュするだけで適量の添加が可能な計量不要の容器形態もあり、バックヤードでも使いやすい商品です。
炊飯油の活用をご検討の際には、ぜひお試しください。
サンプルのご依頼は、以下のリンクからお願い致します。