アウトパック弁当の品質改善!ご飯のおいしさを維持する炊飯油の効果とは?
2024.01.29
惣菜売り場の主力商品であるお弁当。品数を増やして売り上げを伸ばすためにアウトパックを活用している店舗もあると思います。限られた人手で充実した品揃えの売場にするためにも、アウトパックは強い味方です。
本記事ではお弁当のご飯にフォーカスして、品質改善によってアウトパックを更に活用するヒントをご紹介します。
目次
インストアパックとアウトパック
店舗で販売される惣菜にはインストアパックとアウトパックがあります。インストアパックは、店舗バックヤードで調理、パック詰めして販売する商品のことで、アウトパックは、メーカーやデリカセンターなど店舗以外の場所で製造、パック詰めされて納品される商品のことです。
それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか?
インストアパックのメリット
インストアパックには以下のようなメリットがあります。
- できたての商品を提供できる
できたてであることは大きな魅力です。揚げ立て、焼きたて、作りたてをアピールできることはインストアならではの強みと言えます。
- 独自性のある商品を提供できる
季節や催事、地域性を訴求できる独自商品の開発が可能になるため、他店との差別化を図ることができます。
- 変化のある売り場を作ることができる
インストアパックであれば日替わりや時間帯限定などの商品を展開することが可能です。それにより、売場に変化を持たせ、来店頻度の高いお客さまにもご利用頂ける仕掛けになります。
アウトパックのメリット
アウトパックには以下のようなメリットがあります。
- 店舗に納品され次第すぐに陳列できる
アウトパックは製造・パック詰めされた状態で納品されるので、店舗では納品された商品を陳列するだけで済み、開店と同時に販売することも、売場の状況に合わせた商品の陳列数変更も容易になります。
- 人手を超えた量を店頭に陳列できる
アウトパックを活用すれば、バックヤードで調理できる以上の品数を売場に陳列できます。そのため、品揃えの充実化やピーク時間対策として有効です。
アウトパック弁当のご飯のおいしさ
インストアパックとアウトパックをうまく組み合わせることで品揃えが充実した売り場を作り、どの商品もおいしくお召し上がり頂けるのが理想です。調理行程の多いお弁当においてアウトパックの活用は有効ですが、当然ご飯を炊きたてで提供することはできません。お弁当のご飯のおいしさは重視されるため、アウトパック活用の場合対策が必要です。
アウトパックにおいて、ご飯のおいしさを保つ対策のポイントを見てみましょう。
時間の経過によるご飯の変化
ご飯は炊くことででん粉が水分を多く含み柔らかい状態になりますが、時間が経過すると水分を失って硬くなります。ご飯のでん粉が水分を失い硬くなることを老化と言います。このでん粉の老化が、ご飯を硬くパサパサにする原因となるのです。特に冷蔵庫内の温度に近い0〜4℃ではでん粉の老化が進みやすいとされています。
アウトパック弁当は製造から食べるまでに時間がかかります。また、低温で保管・配送されることもあります。この過程によってでん粉の老化が進むため、ご飯が硬くボソボソとした食感になり、おいしくなくなってしまいます。
炊飯油の活用で老化対策
製造から食べるまでの時間経過を避けられず、低温保管・配送も想定されるアウトパック弁当のご飯の老化対策として、炊飯油(炊飯専用の食用油)を活用することが有効です。
炊飯油とは、炊飯前に炊飯釜の中に添加して炊飯することでご飯一粒一粒をコーティングし、ご飯のおいしさを長く維持する機能を持った食用油です。特に冷蔵耐性のある炊飯油を使えば、冷蔵保管時の老化が抑制されるので、粘り気のある柔らかな食感を維持できるようになります。
炊飯油の違いによるご飯の硬さ比較
炊飯油に冷蔵耐性がある場合とない場合では、ご飯の硬さにどの程度の違いが現れるのでしょうか。
日清オイリオは、冷蔵耐性のある炊飯油(炊飯油CH)を添加して炊いたご飯と冷蔵耐性のない炊飯油(従来品)を添加して炊いたご飯の比較を行いました。それぞれのご飯を10℃で1日保管した上で、パネラーによる官能評価とレオメーターによる硬さの測定を実施した結果、冷蔵耐性のある炊飯油を添加したご飯の方が食感の評価も良く、硬さも抑えられていることが分かりました。
上記の比較から、炊飯時に冷蔵耐性のある炊飯油を添加することによってアウトパック弁当の品質改善が期待できると言えるでしょう。
冷蔵耐性のある炊飯油を活用してアウトパック弁当の品質改善
毎日のお買い物で足を運んで下さるお客さまに、継続してご利用頂くために品揃えを充実させ、変化のある売り場を作ることが重要です。そのために、インストアパックとアウトパックをバランスよく活用することは効果的です。
お弁当のアウトパックでは、ご飯の品質が課題になりがちですが、しっかりと対策してお客さまにご満足いただける商品を展開しましょう。
日清オイリオの日清炊飯油CHは低温時のご飯の老化を抑える冷蔵耐性に優れているので、アウトパック弁当の品質改善を期待できます。アウトパック弁当の品質改善に向け、日清炊飯油CHの活用をぜひご検討ください。
弁当のご飯の品質改善に関するさらに詳しい情報は、お役立ち資料からご覧ください。